SOLD OUT
Ying Angはオーストラリア・メルボルンを拠点に活動するアーティストで、写真を通じて自然、生態、ジェンダーの関係性を探求している。都市近郊の公園で日常的に観察したキノコの成長や循環を丁寧に記録し、自然の営みと社会的・文化的象徴との交差点を捉える作品を制作している。
本書は、キノコを生物学的な形態としてのみならず、フェミニスト的メタファーとして再解釈した作品集である。キノコは単独で立つ姿や親密なペアで群生する姿、朽ちて胞子を拡散する姿など、さまざまな成長段階で撮影され、女性の身体を象徴する柔らかさと逞しさ、官能性と謎めいた存在感を表現する。従来の生殖象徴が女性を生産の器として固定化するのに対し、キノコは朽ちと再生のサイクルの中で自律的に生き、誕生・死・変容の境界を曖昧にする。また、菌糸体のように目に見えず社会や生態系に影響を与える非生殖段階の力や、リゾーム的で集合的、破壊的な生殖力を描き、知的で共同体的な生命のあり方を提示している。
[condition] new
[Artist] Ying Ann
[Publisher] Perimeter Editions
[size] 270 x 230 mm 160p
[Published] 2025