水俣の記憶を留めるものに惹かれ、その場所に通い続けた結果移住した、若手写真家による写真とエッセイ。生活者として水俣の記録を続ける。本書は、水俣で撮った50カ所以上の写真を石牟礼道子らの文章と、自身のエッセイとともにまとめた。多くの暗い記憶を抱えた水俣ではあるが、訪れる人々がそれぞれの心地よい居場所を見つけてほしい、その一助となりたい、という想いが写真から伝わる。
森田具海さんは1994年生まれ、京都出身、水俣在住の写真家です。
石牟礼道子さんの本がきっかけで、東京藝大在籍時から水俣に通い始め、7年前に水俣に移住して来られました。
地元の人や外からやってきた人達とコミュニケーションをとりながら、一見しただけではわからない、埋もれた記憶を紐解くように、水俣の風景を撮り続けています。
森田具海(もりた・ともみ)
略歴
1994年、京都府生まれ。東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。写真家。生活者の身体の一部のような眺め、記憶が息づく場所を写真で表現している。近年の主な展覧会に、「海の痕跡を見つめる ──そして信じること」(EUREKA、2025年)「ここで眺める、水俣」(つなぎ美術館、2024年)、「ここで眺める、水俣 そして能登」(Studio04、2025年)などがある。熊本県水俣市在住。
@moritatomom
森田具海
弦書房
2024年12月2刷
157頁