SOLD OUT
オーストラリア出身の写真家トレント・パークの写真集
1971年生まれの写真家、報道写真の世界でキャリアをスタートさせ、オーストラリア人として初めてマグナム・フォトの正会員となりました。世界報道写真賞やユージン・スミス賞をとっています。
ドキュメンタリーの要素を持ちつつも、内省的でフィクショナルな作品写真を多数制作しています。
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トレント・パークの記念碑的出版物『Monument(モニュメント)』は、**宇宙の崩壊を私たちが目撃するためのポータル(入口)**である。
全294ページにわたって、パークは数十年に及ぶ自身の写真を集め、それらをひとつのヴィジョンとして再構築する。そこに描かれるのは、崩壊の縁で震える宇宙――光が閃き、やがて消え、身体がぼやけて消失し、美が崩壊そのものの行為の中に現れる世界だ。
『Monument』は、同時にアーカイブであり、予言でもあり、消失と出現の両方であり、そして「ほんの一瞬、ここに在るとはどういうことか」という真実に私たちを向き合わせる書物である。
その本そのものもまた、重力(引力)を帯びている。
丹念に手作業で革装丁され、地球のトーテミック(象徴的)な座標が刻まれ、エンドシートにはブラインドスタンプ(型押し)、小口は黒く塗装されている。そして、取り外すと文字のない物体となる鋼のプレートが緩く添えられている。
「夜になると、僕はシドニー・ハーバーブリッジの灯りのまわりで、無数の蛾が群れ飛ぶ“日蝕”を眺めていた。
同時に、ベランダの上でも同じような小さな光景が繰り広げられていた。頭上の灯りのまわりで、蛾たちは逃れようもなく、自らの最期へと惹きつけられていく。
まるでトラクタービームに捕らえられた小さな宇宙船のように、制御を失いながら渦を描く。
眩しい白光に誘われ、目をくらませた蛾たちは、空中から襲いかかる鳥たちに捕食されていく……。
蜘蛛たちは光の表面に張られた網の上で、正確な座標のもとに待ち構え、逃れた小さな命を捕らえる。
もし奇跡的にその猛攻を生き延びたとしても、蛾たちはなおも炎へと引き寄せられ、灼熱の電球に酔いしれる。
そして静止した空気の中に電気の閃光――小さな煙が立ちのぼる。消滅。
生命体の瞬時の崩壊。宇宙におけるもうひとつの微かな閃光。
焼けつく太陽に衝突した、もうひとつの小さな宇宙船。」
― トレント・パーク
-出版社より
[condition] New
[Artist] Trent Park
[Publisher] Stanley / Barker
[size] 314x251mm 296p
[Published] 2025