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田附勝 ママ

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作者が育った家には、母親がつくったパッチワークがあふれていた。当時は古布を再利用する日常的な文化もあり、パッチワークは家の中で楽しめる母親たちの趣味として広く親しまれていた。時間に余裕が生まれた時代でもあり、海外文化の影響もあり、ある種の「幸せ」や「平穏」を象徴するようなものだったのかもしれない。しかしながら、作者の暮らしの中には「あいつ」による家庭内暴力があり、離婚から再婚と、一般的な「幸せな家庭」とは異なる日常があった。 母が病に襲われた知らせを受け、看病や介護、そして最期の別れに至る1年の間、作者がしばしば訪れた母親の暮らす家は、昔と変わらず、母が作ったパッチワークで彩られていた。どんな想いでパッチワークを続けてきたのだろうか。何を繋ぎ、縫い留めようとしたのか。声にならないものは、どこかにたどり着いたのだろうか。作者の全身に、複雑に絡み合った思いが疾走した。 『DECOTORA』や『東北』、『KAKERA』などの著作で独自の視点で撮り続けてきた作者が、本書のテーマとして初めて自らの家族と向き合うことになった。母の人生そのものとも言えるパッチワークを撮り下ろした、私小説的な作品集である。それでも、すべての人が「ママ」の存在に改めて気づくことになるだろう。(スリーブケース入りソフトカバー/A5変形/64 頁袋とじ) [condition] New [Artist] 田附勝 Masaru Tazuki [Publisher] 射的文庫(Shateki Books) [size] A5 64p [Published] 2025年 [Language] Japanese / English

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